おあいそ
おあいそ
お勘定のこと。ただし本来は店の側の言葉で、「愛想がなくて申し訳ありません」と会計を切り出すための言い回しでした。客が「おあいそ」と言うと、店に愛想を尽かしたと聞こえかねない。
おあいそは、飲食の代金を払うこと。お会計、お勘定と同じ意味です。漢字で書けば「お愛想」。
由来は二つ。ひとつは店の側の詫びの言葉です。行き届かなかったことを「愛想がなくて申し訳ありません」と謝りながら、勘定をお願いした。もうひとつは「愛想尽かし」。勘定書を見た客が愛想を尽かす、そこから出た言葉だという見方です。
「愛想尽かし」は、かつて遊郭で使われた言葉でもありました。そこに込められていたのは、「もうこの店には来たくない」という含み。
だから、おあいそは本来、店の側が使う言葉です。客が「おあいそ!」と声をかけると、「もう来ない」と受け取られかねない。店によっては無礼に聞こえます。客なら「お会計」「お勘定」で十分。それで角は立ちません。
とはいえ、今では客が口にするのも珍しくなく、お会計の意味でたいてい通じます。店の人が使うのを客が耳にして、まねるようになった。そう見るのが有力です。
このページの出典(3件)
- おすし屋さんの業界用語:これであなたも「通」の仲間入り!(2023年7月18日)(nippon.com)2026-09-29 閲覧
- 「おあいそ」の意味とは? 失礼なの? 本来の意味や由来、使い方・例文も紹介(2023年4月24日)(マイナビニュース)2026-09-29 閲覧
- 寿司屋で使われている、次の用語の語源が知りたい。①あがり ②しゃり ③むらさき ④おあいそ|レファレンス協同データベース(国立国会図書館)2026-09-29 閲覧