つけ台
つけだい
カウンターの客の前、一段高くなった台。職人は握った寿司をここに置く。客と職人の間は、1メートルあまりです。
つけ台は、客の前にある、握った寿司を置く台。カウンターの一段高くなったところです。「付け板」という呼び方もあります。
寿司屋の内装ばかり手がけてきた職人の寸法だと、客と握る板前の距離は1メートルあまり。まな板に尺2寸、つけ台に30センチ、カウンターに40センチ。包丁を引けるだけの幅を取ると、ちょうどこの距離に落ち着く。
寿司屋のカウンターは、昔から檜。いい檜は醤油をこぼしても染み込まない。組み立て式にしておけば、古くなったら外して表面を削り、新品同様に戻せます。仕上げに牛乳を塗って手入れする店もあります。
屋台の時代、つけ台の向こうにあったのは半畳ほどの畳。職人はそこに座って握っていました。座りから立ち仕事へ移っていくのは、関東大震災(1923年)のあとのことです。
寿司が役者なら、職人は総監督、カウンターは舞台。傷をつけないよう、大切に扱いたいところです。
つけ台に置かれた握りは、溜めずにすぐ口へ。寿司は握った瞬間がいちばんおいしいように作られています。
『江戸前の旬』では
101巻の台詞に「ツケ台は寿司や料理がもっとも輝く舞台」とあります。
このページの出典(7件)
- 付台(つけだい)とは|コトバンク(小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』)(コトバンク)2026-09-29 閲覧
- 付け台(つけだい)とは|コトバンク(講談社『食器・調理器具がわかる辞典』)(コトバンク)2026-09-29 閲覧
- 江戸時代から現代まで。移り変わるすし屋のスタイル|料理王国(料理王国)2026-09-29 閲覧
- おすし屋さん カウンターデビュー講座(2)のれんをくぐる|すしラボ(ミツカン)2026-09-29 閲覧
- おすし屋さん カウンターデビュー講座(3)すしを食す|すしラボ(ミツカン)2026-09-29 閲覧
- 「江戸前寿司」のいろは——伝承から攻略法まで 銀座名店「鮨青木」店主が伝授(2014年7月24日)(nippon.com)2026-09-25 閲覧
- 江戸前の旬 101巻の感想(柴崎章翔)|読書メーター(読書メーター(柴崎章翔))2026-10-11 閲覧