一口で食べる
ひとくちでたべる
握りは切らずに、一口で。いまの握りはそれができる大きさですが、江戸の握りは今の2〜3倍、ひと口半かふた口がやっとでした。小さくなったのは戦後のことです。
出された握りは、二つに切らずに一口で。握りたてがいちばんおいしいから、溜めずに早めに口へ運びます。
口に入れるときは、シャリが先に舌に触れる向きで。含んだ瞬間にシャリがふわっとほぐれて広がる。職人の握りの加減を、舌でじかに味わえるところです。
一口では大きすぎるなら、頼めばいい。「シャリは小さめに」と伝えれば少なめのシャリで握ってくれるし、半分に包丁を入れてもらうこともできる。握りの大きさは、自由に注文してよいものです。
もっとも、江戸の握り寿司は一口ではとても無理でした。大きさは今の2倍から3倍。1貫ずつ出していたのも、2貫ずつになったのが戦後なのも、この大きさのせいです。
今の大きさにつながるのが、戦後の「委託加工」です。客が持ってきた米1合を、握り10個に加工する。この取り決めが寿司1人前の基準になり、それまで一口半ほどあった握りが、いまの小ぶりな形に落ち着いていきました。
このページの出典(6件)
- おすし屋さん カウンターデビュー講座(3)すしを食す|すしラボ(ミツカン)2026-09-29 閲覧
- すし検定学習 (五)すし屋を楽しむ雑学(全国すし商生活衛生同業組合連合会)2026-09-29 閲覧
- すしの歴史(4) 江戸の握り寿司文化と華屋与兵衛|すしラボ(ミツカン)2026-09-29 閲覧
- すし検定学習 (一)すしの歴史(全国すし商生活衛生同業組合連合会)2026-09-29 閲覧
- すしの歴史(9) 戦後のすし|すしラボ(ミツカン)2026-09-29 閲覧
- お手伝いハルコの『レシピの考古学』⑤寿司の一人前はなぜ10個なのか?|料理王国(料理王国)2026-09-29 閲覧