おてもと
おてもと
箸のこと。お膳のいちばん手前、客の手元に置くから「お手元」。寿司屋の符丁では割り箸を指し、「お手許」とも書きます。
おてもとは箸。料理屋では、箸を客の手元、お膳のいちばん手前に置く。置き場所がそのまま名前になりました。
寿司屋の符丁で「お手許」といえば、割り箸のことです。
もとは「手元」の丁寧な言い方で、室町の終わりから江戸の初めの狂言では、手つき、手ぎわの意味でした。料理屋で箸を指す使い方は、国語辞典が昭和6年(1931)の『特殊語百科辞典』から拾っています。
もっとも、生まれたばかりの握りに箸は付いていませんでした。露店や屋台では食器も満足にそろわず、箸を出せば片づけに手間もお金もかかる。客は手でつまんで食べた。箸が出てくるのは、寿司屋が料亭のような店を構えるようになってからです。
カウンターで箸を使うなら、使うたびに箸置きへ戻す。それだけで所作がきれいに見えます。
このページの出典(5件)
- 御手元(おてもと)とは|コトバンク(小学館『デジタル大辞泉』、講談社『食器・調理器具がわかる辞典』)(コトバンク)2026-09-29 閲覧
- お手許(おてもと)とは|コトバンク(小学館『精選版 日本国語大辞典』)(コトバンク)2026-09-29 閲覧
- すし検定学習 (五)すし屋を楽しむ雑学(全国すし商生活衛生同業組合連合会)2026-09-29 閲覧
- すしの歴史(6) 各種すしの歴史|すしラボ(ミツカン)2026-09-29 閲覧
- おすし屋さん カウンターデビュー講座(2)のれんをくぐる|すしラボ(ミツカン)2026-09-29 閲覧