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品書き / 寿司ことば / ゲソ

ゲソ

げそ

寿司屋でイカの足のこと。「下足(げそく)」を縮めた符丁で、脱いだ履物の呼び名が、いつのまにかイカの足の呼び名になりました。

ゲソは、イカの足。「下足」の略です。下足とは、脱いだ下駄や草履のこと。芝居小屋や寄席で、客の脱いだ履物の番をする係を「下足番」と呼びました。

履物が、なぜイカの足になったのか。寄席や演芸場の下足番は、下足札のひもを10本ひとまとめにしていた。そこから、10本あるイカの足をゲソと呼ぶようになった、という話が残っています。だからタコの足は、8本なのでゲソとは言いません。

寿司屋でイカの足をゲソと呼ぶ例は、1919年の『模範新語通語大辞典』に載っています。大正のなかばには、もう辞書に拾われる言葉でした。

ちなみに花柳界では、履物を下足とは言わず、「おみあし」と呼びました。

握りのゲソは、品書きのいちばん安い列の常連です。築地玉寿司 築地本店のお好みでは、玉子焼やわさびなすと同じ組で1貫165円。築地すし鮮の「げそ」はおこのみ1貫141円、すしざんまいの「いかげそ」は1個140円(いずれも税込、2026年9月29日確認)。

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