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品書き / 回転寿司の定番

サラダ軍艦

さらだぐんかん/Salad gunkan

マヨネーズで和えた具をのせた軍艦巻き。長野生まれのかっぱ寿司が1984年、店のまかないから品書きに上げた一皿です。全国の人気は4位なのに、長野県内の店では堂々の1位。海のない県の食べ慣れた味が、そのまま寿司になりました。

かっぱ寿司のサラダ軍艦(2021年1月)
かっぱ寿司のサラダ軍艦(2021年1月)写真: 円周率3パーセント(CC BY-SA 4.0)
カニ風サラダの軍艦(スシロー倉敷店、2011年10月)
カニ風サラダの軍艦(スシロー倉敷店、2011年10月)写真: bryan... from Taipei, Taiwan(CC BY 2.0)

長野でだけ、1位

長野長野県内のかっぱ寿司で、2022年9〜11月の人気メニュー1位はマグロでもハマチでもなく、サラダ軍艦でした。2位まぐろ、3位はまち、4位サーモン、5位茶碗蒸し。全国の順位では4位の品です。1位に立つ県は、長野だけ。
長野この強さはきのう今日の話ではありません。2023年の放送から15年さかのぼる長野放送の情報番組で紹介した人気ランキングでも、1位はサラダ。県内の人気ランキングでは、いつも1位です。
長野祝い事や盆・正月には、サラダ軍艦を大皿で頼む家が増えます。須坂市の店では、2022年の大みそかだけで約5000皿、1万貫。県外の人の反応はというと、東京出身の60代は「論外ですね」。熱いのは、あくまで長野の話です。

1984年、まかないから

長野生まれは1984年、かっぱ寿司の創業の地・長野県。もとは従業員のまかないでした。あまりにおいしいと店の中で評判になり、客に出す品になった。それから40年、回り続けています。
なぜ「サラダ」なのか。発売のころの具には、刻んだキュウリが入っていました。名前の由来は、おそらくこのキュウリ。いまのサラダ軍艦には入っていません。
中身は、ゆでたイカゲソと魚のすり身をマヨネーズで和えたもの。かっぱ寿司自身の説明では、イカゲソ・カニカマ・マヨネーズの配合がいちばんのこだわりで、狙いは「クセになる味」。
かっぱ寿司の店舗。看板は「1皿100円(税込105円)」のころ
かっぱ寿司の店舗。看板は「1皿100円(税込105円)」のころ写真: Kici(Public domain)
長野かっぱ寿司の1号店は1973年、長野市。「回転寿司の魅力を海なし県で広めたい」というのが創業者の思いでした。はじめは、水に浮かべた桶に寿司をのせて流していた。サラダ軍艦は、創業11年目に出た品です。

海のない県の味

長野長野で好かれた理由として挙がるのが、山国の食べ物です。海の生魚が手に入りにくかった信州では、ちくわや塩丸いかのような加工品が長く食べられてきました。ゆでたイカゲソが入ったサラダ軍艦は、もともと食べ慣れた味だった。信州は野菜をよく食べる土地でもあり、サラダ好きの県民の口にも合いました。
長野ちくわと長野の縁を示す話が、もうひとつあります。石川県七尾市のスギヨが1952年に出した「ビタミンちくわ」は、海に面していない長野県で重宝され、爆発的に売れました。のちに世界初のカニカマを作る会社です。

40年目の復刻と、常連の食べ方

発売40年の2024年、かっぱ寿司は3月21日から4月10日まで「プレミアムサラダ軍艦」(2貫209円)を出しました。狙いは、できる限り1980年代の味に戻すこと。長く働くスタッフやメーカーに当時の話を聞き、イカの割合を増やし、切り方も変えた。具の量はふだんの1.5倍です。
このとき一緒に出た品の名前がふるっています。キュウリの甘酢漬けと合わせた「“まかない”仕立て」、甘だれとガリと胡麻の「“常連”仕立て」、ねぎとろと合わせた「“贅沢”仕立て」。生い立ちと、ファンの食べ方をそのまま品名にしました。
食べ方は人それぞれ。わさびをのせて醤油を少し、上にガリ、穴子の甘だれをひとかけ。味変を楽しむファンが多く、かっぱ寿司自身もこの食べ方を紹介しています。
2025年7月に流れたかっぱ寿司のテレビCMでは、大切りまぐろ、大切りサーモン、茶碗蒸しと並んで、サラダ軍艦が「名物」として紹介されました。

スシローでは「シーサラダ」

よそのチェーンでは、名前がばらばらです。スシローは「シーサラダ軍艦」、はま寿司と魚べいは「シーフードサラダ」、くら寿司は「サラダ」と「シーフードサラダ」の2本立て。魚べいには「いかサラダぐんかん」もあります。はま寿司にはシーフード・コーン・ツナをひと皿に並べた「サラダ軍艦三種盛り」があり、ここではツナもコーンも「サラダ軍艦」の仲間扱いです(2026年9月確認)。
宮崎寿司にマヨネーズが斬新すぎた時代の話もひとつ。宮崎市の寿司店「一平」のレタス巻きです。初代店主の村岡正二さんと友人の平尾昌晃さんの会話から生まれ、レタスと大海老を海苔で太巻きにして、店のマヨネーズソースで味を調えました。はじめは食べるのに難色を示す客も多かった。店はこれを、いまのサラダ巻きやロール寿司の原点としています。

台所のサラダ軍艦

家で作るなら、キュウリ1本を細かい角切りにして塩もみし、水気をよく絞る。かに風味かまぼこ4本も細かく刻み、油を切ったツナ缶1缶と合わせて、マヨネーズ大さじ2、砂糖大さじ1、醤油と酢を小さじ1ずつ、黒こしょう少々で和えれば具のできあがり。海苔を巻いたシャリにのせれば軍艦に、手巻き寿司の具にもなります。

値段

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回転寿司

  • かっぱ寿司「サラダ軍艦」1皿(店内飲食の税込。一部店舗は価格が異なる)110円2026-09-29 時点
  • スシロー「シーサラダ軍艦」1皿(巣本店、税込。店舗により価格が異なる)120円2026-09-29 時点
  • くら寿司「サラダ」1皿(一皿110円からの店。一部の店舗は価格が異なる)110円2026-09-29 時点
  • くら寿司「シーフードサラダ」1皿(一皿110円からの店。一部の店舗は価格が異なる)120円2026-09-29 時点
  • はま寿司「シーフードサラダ」1皿(税込。一部店舗は価格が異なる)110円2026-09-29 時点
  • はま寿司「サラダ軍艦三種盛り(シーフード・コーン・ツナ)」1皿(税込。一部店舗は価格が異なる)176円2026-09-29 時点
  • 魚べい「シーフードサラダ」1皿(東久留米店、税込。店舗により価格が異なる)110円2026-09-29 時点
  • 魚べい「いかサラダぐんかん」1皿(東久留米店、税込。店舗により価格が異なる)110円2026-09-29 時点

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