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山梨県

ぐるりと山に囲まれた、海のない県。それでも駿河からは塩やマグロが、伊豆のあわびは醤油漬けの煮貝になって届きました。家で巻くのは、干したずいきを煮て芯にする「いもがら入り太巻き寿司」です。

駿河から来た魚

富士川に沿った峡南は、江戸時代、駿州往還や富士川の舟運で駿河とさかんに行き来した土地です。年貢米はここを通って江戸へ運ばれ、駿河からは塩が入ってきた。富士山の西麓を通る中道往還では、マグロや鮮魚も運ばれました。水運の拠点だった鰍沢河岸跡のあたりには、サメやイルカを食べる習わしが残っています。マグロ
煮貝の始まりは江戸時代の末、沼津の魚問屋が伊豆七島のあわびを甲斐へ送ったこと、と伝わります。甲府城に勤めていた幕府の武士たちがこれをほめ、評判は江戸にも広まった。いまも正月や結婚式などの祝いの席に並び、贈りものにもされます。アワビ

いもがらを巻く

山梨でふだんから食べる「いもがら」は、八つ頭や赤芽芋などの里芋、はす芋の茎(ずいき)の皮をむいて干したもの。これを甘辛く煮て、かんぴょうのように芯にしたのが「いもがら入り太巻き寿司」です。干ししいたけ、厚焼き玉子、きゅうりと一緒に巻き、冠婚葬祭や人の集まる日のごちそうにしてきました。いまも家ごとに作られています。太巻きかんぴょう巻

広重が食べた鮎の寿司

1841年、歌川広重は絵の仕事で甲斐を訪れ、「甲州日記」に食べたものを書き残しました。1日に4、5回も食事をとり、並ぶのは、うどん、鮎の寿司、まんじゅう、豆腐、だんご。甲府の城下で、連日のように酒盛りをしていました。鮎

山梨県の食べ方・名産

山梨県の寿司ばなし

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