クロマグロ(本マグロ)
別名 本マグロ、ホンマ、シビ
マグロ類でいちばん北まで回遊し、いちばん大きくなる種。赤身・中トロ・大トロと、脂の強さで呼び名が変わります。天然ものなら中トロ・大トロになるのは1尾の15パーセント前後。大トロはその5分の1前後しか取れない。
旬は冬。10kg以下の若魚「めじまぐろ」も、寒い時季が旬です。
関連することば 赤身
まぐろ/Tuna
寿司屋の「まぐろ」は、魚の名前というより、呼び名です。クロマグロ(本マグロ)、ミナミマグロ(インドマグロ)、メバチ、キハダ、ビンナガなどをひっくるめた総称です。クロマグロの赤身は、かすかな酸味にたっぷりの旨み。脂の多いトロのうち、大トロまで取れるのは一部の種類だけです。スーパーでただ「マグロ」とあれば、たいていはメバチのこと。


クロマグロの旬は冬、ミナミマグロは晩春〜夏、キハダは夏。同じ「まぐろ」でも、種類で旬はばらばらです。
旬 出回る時期
別名 本マグロ、ホンマ、シビ
マグロ類でいちばん北まで回遊し、いちばん大きくなる種。赤身・中トロ・大トロと、脂の強さで呼び名が変わります。天然ものなら中トロ・大トロになるのは1尾の15パーセント前後。大トロはその5分の1前後しか取れない。
旬は冬。10kg以下の若魚「めじまぐろ」も、寒い時季が旬です。
関連することば 赤身
別名 インドマグロ、ゴウシュウマグロ
揚がるのは南半球だけ。クロマグロと同じく大トロが取れる高級種です。「インドマグロ」の名は、かつてインド洋でたくさん取れたことから。近ごろはオーストラリアの養殖ものがよく目につきます。
北半球のマグロの旬は秋〜冬。ところがこちらは、晩春〜夏に旬を迎えます(天然もの)。
別名 バチ、メブト
大きく丸い、鉢のような目をしているから「メバチ」。漁獲・輸入量はクロマグロの5〜7倍もあり、「マグロの刺身」といえばまずこれです。中トロは取れても、大トロの部分は基本的に無い。
国内で取れるものは晩秋〜冬が旬。とはいえ冷凍が多いので、旬はあまり気にしなくていい。
別名 ハツ、イトシビ
鰭も体色も黄色いから「キハダ」。量も資源も、マグロ類でいちばん多い種です。高知・三重・九州などの産地に近い関西で、よく食べられてきました。味はあっさり、軽やか。
旬は一応、夏。ただ冷凍などもあって、はっきりしません。
別名 びんちょう、トンボ、ビントロ
長い胸鰭を鬢(びん)に見立てた名前。マグロ類でいちばん安く、ツナ缶の原料にもなる魚です。それが、脂ののった時期のものを冷凍して「ビントロ」として売り出してからは、回転寿司の定番に。
旬は冬。


連載の3話目にして、もう題は「マグロのヅケ」。江戸前の仕事が、早くも話の真ん中に置かれています。
39巻には、喜寿を迎える父に、四十年前に銀座で食べた「シロマグロ」の握りを食べさせたい、という客が北海道からやって来ます。旬には正体が分からず、尋ねられた鱒之介は「シロカワ」との勘違いでは、と話す。117巻の北海道物産展編に出てくるのは、松前の海で獲れるマグロの中にまれにいるという「幻のチュウボウ」。小型なのに大トロまである極上品です。106巻は、希少な本マグロの部位を握る話を収めています。
マグロの種類を題にした話も並びます。84巻に「メバチマグロ」、86巻に「ビンナガマグロ」、87巻に「コシナガマグロ」。87巻には「ヅケ」と題した話もあります。
| 呼び名 | 土地 | 種類・メモ |
|---|---|---|
| ホンマ/ホンマグロ | 関東の市場 | クロマグロ(本マグロ)。関東の市場ではこう呼ばれることが多い |
| メジ(メジマグロ) | 千葉・東京・神奈川、山形県鶴岡市、富山県高岡市 | クロマグロ(本マグロ)。小型 |
| ヨコワ | 鹿児島県種子島 | クロマグロ(本マグロ)。若魚 |
| シビコ→ヨコワ→ヒッサゲ→シビ | 京都府宮津市・伊根町 | クロマグロ(本マグロ)。成長につれて呼び名が変わる。10kgを超えるとヒッサゲ |
| オオシビ | 京都府丹後地方 | クロマグロ(本マグロ) |
| カツオ | 熊本県熊本市 | クロマグロ(本マグロ)。小型のもの。カツオがあまり取れないため、本物のカツオは「マガツオ」と呼ぶ |
| インドマグロ | 全国(流通名) | ミナミマグロ(インドマグロ)。古くはインド洋でたくさん揚がったためとみられる |
| バチ | 宮城県仙台、千葉県銚子、東京、神奈川県三崎、愛知県豊橋、高知 | メバチ(メバチマグロ) |
| ダルマ/ダルマシビ | 東京、埼玉、千葉、群馬、静岡、三重、和歌山県太地 | メバチ(メバチマグロ)。全長1m以下の若魚 |
| メッパ | 和歌山県新宮市・太地・白崎 | メバチ(メバチマグロ) |
| マグロ | 三重県伊勢市・四日市市 | キハダ(キハダマグロ)。伊勢地方・北勢地方で単にマグロと言えばキハダのこと |
| コビン→ビンタ→ビントク→メジ→キハダ | 高知県土佐清水 | キハダ(キハダマグロ)。成長につれて呼び名が変わる。30kg以上でキハダ |
| イトシビ | 三重県熊野浦、和歌山県、宮崎県、高知県 | キハダ(キハダマグロ)。大型は背鰭と尻鰭の先が糸状に伸びるため |
| トンボ | 神奈川県、東京都、三重県、和歌山県、高知県室戸 | ビンナガ(ビンチョウマグロ) |
| ハニシビ | 沖縄県 | ビンナガ(ビンチョウマグロ)。翼鮪・羽鮪 |