タネ
たね
寿司の材料、とくにシャリの上にのせる魚介のこと。漢字で書けば「種」。これをひっくり返して読んだのが「ネタ」です。
タネは、寿司の材料。とくに魚介類を指します。もとの言葉は「種」。国語辞典も、料理の材料という意味の例に「すし種」を挙げています。
ネタは、タネの逆さ読み。仲間うちの隠語として、ひっくり返して言ったのが始まりです。話のネタ、手品のネタも、同じ逆さ言葉です。
「ねた」の古い例は、江戸後期の随筆『松屋筆記』(1818〜45年ごろ)。材料という意味で使われています。料理の材料を「種」と呼ぶ例も、明治の初めの三遊亭円朝『真景累ケ淵』(1869年ごろ)に出てくる。「詰らない種でございますから」。お吸物の実の話です。
タネを並べておく箱が「タネ箱」。銀座の江戸前の店のタネ箱をのぞくと、小肌、のどぐろ、春子、鱚の昆布締め、おぼろ、細巻海老、鯵、炙り鯖、烏賊。別の箱には蛤、平貝、小柱、車海老、ミル貝、赤貝のヒモ、トリ貝、青柳。
タネが切れたら「やま」。山には海の幸がないから、というしゃれです。同じ「やま」は、寿司の下に敷いたり飾り切りにしたりする笹のことでもあります。
『江戸前の旬』では
26巻の台詞に、タネとシャリは夫婦のように、と言う一節があります。タネはシャリを、シャリはタネを引き立てなくてはいけない、と。
このことばが出てくるタネ
このページの出典(6件)
- おすし屋さんの業界用語:これであなたも「通」の仲間入り!(2023年7月18日)(nippon.com)2026-09-29 閲覧
- すし検定学習 (五)すし屋を楽しむ雑学(全国すし商生活衛生同業組合連合会)2026-09-29 閲覧
- 種(たね)とは|コトバンク(小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』)(コトバンク)2026-09-29 閲覧
- ねた(ネタ)とは|コトバンク(小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』)(コトバンク)2026-09-29 閲覧
- 「江戸前寿司」のいろは——伝承から攻略法まで 銀座名店「鮨青木」店主が伝授(2014年7月24日)(nippon.com)2026-09-25 閲覧
- 江戸前の旬 26巻の感想(柴崎章翔)|読書メーター(読書メーター(柴崎章翔))2026-10-11 閲覧