チダイ(花鯛)
関東で春子といえば、まずこれ。えらぶたの後ろの縁が、血がにじんだように赤い。関東では「花鯛」の名で通ります。
かすご/Young sea bream (Crimson sea bream etc.)
鯛の子どもを、コハダと同じように塩と酢で締めた江戸前のタネ。主に使うのはチダイの小さなもので、マダイの子も交じります。「春日子(かすご)」はもともと東京の魚河岸の言葉。三枚に下ろした片身がちょうど1かんになる大きさで、1尾から2かん。尾びれを残して握ると、皮の紅色がぱっと映えます。


チダイは春から秋まで脂がのります。産卵期は秋で、北ほど早く、時期も旬も土地によって違う。春子の名から春が旬と思われがちですが、実際はそうではなく、桜のころにたくさん獲れるので春を感じるタネになりました。
旬 出回る時期
関東で春子といえば、まずこれ。えらぶたの後ろの縁が、血がにじんだように赤い。関東では「花鯛」の名で通ります。
小さなマダイも春子に含まれます。東京では、小型の赤い鯛をまとめて春子と呼び、マダイとチダイを分けない傾向があります。
西日本で小鯛といえばこちら。マダイよりひとまわり小さく、赤みは弱い。
122巻で、カスゴは試験の題になります。伝説の江戸前寿司職人・新見清次郎を祖父に持ち、鱒之介の弟子になった新見清人。その修業の最終試験が、カスゴの握りです。
83巻の第1話も、題は「カスゴ」です。
| 呼び名 | 土地 | 種類・メモ |
|---|---|---|
| ハナダイ(花鯛) | 関東 | チダイ(花鯛) |
| カスゴ(春日子) | 東京(魚河岸) | 小型の赤いタイ科 |
| チコ | 島根県全域、高知、福岡県玄海・戸畑 | チダイ(花鯛) |
| シバチコ | 福岡県北九州市戸畑 | チダイ(花鯛)。幼魚 |
| ハナオレ | 愛知県熱田、三重県南伊勢町、長崎県雲仙市 | チダイ(花鯛) |
| オオッパナ | 東京 | チダイ(花鯛)。大型の雄 |
| ハナアカ(鼻赤) | 石川県宇出津 | チダイ(花鯛)。成魚 |
| デココダイ | 福島県いわき市豊間 | チダイ(花鯛)。成魚の雄 |
| レンコ(連子) | 西日本 | キダイ(連子鯛) |