寿司のデータベース

品書き / 赤身

トロ

とろ/Toro (fatty tuna)

マグロの、脂の多い部位の呼び名。脂の強さで大トロ・中トロと呼び分けます。中トロは赤身の旨みに脂の甘みとまったり感が加わり、大トロは甘みが強い。脂のうまみを食べている、といっていいほどです。

大トロと中トロの握り(大阪の魚市場)
大トロと中トロの握り(大阪の魚市場)写真: TarnishedPath(CC BY-SA 4.0)

旬

大トロが取れるクロマグロの旬は冬。ミナミマグロは晩春〜夏に旬を迎えます(天然もの)。

旬 出回る時期

種類

大トロ

脂の強い、内臓を包む部分。甘みが強く、室温でとろけるほど脂に満ちています。

中トロ

背と腹の、皮に近い部分で脂ののったところ。赤身の旨みに、脂の甘みとまったり感が加わります。

口の中でトロけるから

名付け親は、日本橋の吉野鮨本店の客だった、という話が残っています。それまで「アブ」「ダンダラ」と呼ばれていた脂身に、「口の中でトロけるからトロ」。
1955年の映画『帰って来た若旦那』の台詞には、もう「中トロ」「大トロ」が出てきます。この頃には、ふつうに使われていた言葉です。

トロは、かつてアラだった

江戸時代、マグロは「下魚(げざかな)」でした。鮮度が落ちやすく、江戸に着くまでに傷んでしまうこともあったからです。脂の多いトロは江戸っ子に敬遠され、寿司といえば赤身。トロが高値になるのは戦後のことで、それまではアラの扱いでした。
東京マグロを刺身で食べるようになったのは江戸時代後期で、それまでは汁や鍋にしていました。代表が「ねぎま鍋」。当時一番安かった脂の多い部分を、白ねぎと煮たものです。

取れるのは1尾の15パーセント

大トロまで取れるのは、クロマグロとミナミマグロだけです。
天然のクロマグロで中トロ・大トロになるのは、1尾の15パーセント前後。大トロはさらにその5分の1前後です。養殖ものになると、トロの部分が多くなります。

値段

回転寿司・街の寿司屋・高級店のおまかせを並べて比べる

回転寿司

  • はま寿司「厳選まぐろ中とろ」(期間限定)176円2026-09-25 時点
  • くら寿司「熟成中とろ(一貫)」(一皿110円からの店)200円2026-09-25 時点
  • スシロー「特ネタ中とろ」1皿(巣本店、税込。店舗により価格が異なる)180円2026-09-29 時点
  • スシロー「特ネタ大とろ」1皿(巣本店、税込。店舗により価格が異なる)360円2026-09-29 時点

大衆店

  • 築地玉寿司 築地本店「中とろ」お好み1貫(税込)550円2026-09-29 時点
  • 築地玉寿司 築地本店「大とろ」お好み1貫(税込)770円2026-09-29 時点
  • 築地すし鮮「本まぐろ中とろ」おこのみ1貫(税込)630円2026-09-29 時点
  • 築地すし鮮「本まぐろ大とろ」おこのみ1貫(税込)861円2026-09-29 時点
  • すしざんまい「本鮪 中とろ」1個(グランドメニュー、税込)547円2026-09-29 時点
  • すしざんまい「本鮪 大とろ」1個(グランドメニュー、税込)657円2026-09-29 時点
  • 梅丘寿司の美登利「極上中トロ」(税込。貫数の記載なし。一部店舗は価格が異なる場合あり)440円2026-09-29 時点
  • 梅丘寿司の美登利「極上大トロ」(税込。貫数の記載なし。一部店舗は価格が異なる場合あり)550円2026-09-29 時点
  • 芦屋 波沙鮓「大トロ(本鮪)」にぎり1貫(税込。本体価格1,500円)1,650円2026-09-30 時点
  • 芦屋 波沙鮓「中トロ(本鮪)」にぎり1貫(税込。本体価格1,300円)1,430円2026-09-30 時点
  • 富山 蛇の目寿司「中とろ」にぎり1個(税込。その日の仕入れや季節で変わる)880円2026-09-30 時点
  • 富山 蛇の目寿司「大とろ」にぎり1個(税込。その日の仕入れや季節で変わる)1,100円2026-09-30 時点

高級店

  • 銀座「鮨青木」のマグロのトロ(2014年の記事時点)年間を通じて1貫2,000円以上。夜はおまかせ・お好みで、飲み物別で2万円〜が目安

『江戸前の旬』では

連載の第38話と第39話は、前編と後編の「大トロ」。117巻の北海道物産展編には、松前の海でまれに獲れる、小型なのに大トロまである「幻のチュウボウ」が出てきます。

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出てきた土地

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