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愛媛県

瀬戸内海と宇和海に270もの島が浮かぶ県。タイ、サバ、イワシがとれる海の幸の宝庫で、段畑の広がる「かんきつ王国」でもあります。米が貴重だったころは、シャリの代わりにおからで魚を巻く寿司を作りました。

住友家が伝えた「いずみや」

江戸時代、別子銅山を開くために大阪から来た住友家が、魚を使った寿司の作り方を伝えた、とされています。県内のあちこちから働きに来ていた人たちが、それぞれの故郷へ持ち帰り、作り方は県じゅうに広まった。東予と中予では、住友家の屋号「泉屋」から「いずみや」。南予では、丸い姿から「丸ずし」と呼びます。どちらも、酢で締めたアジやイワシ、サバを開き、米の代わりに練り上げたおからを巻いたもの。米が貴重だったころの工夫です。アジイワシサバサヨリ

来島海峡の海賊料理

今治の沖、島々のあいだで来島海峡が激しく渦を巻きます。ここで揚がるタイやイワシ、サバは、荒い波にもまれて身が締まっている。鎌倉時代に村上水軍が拠点にした海で、戦勝の祝いに食べたのが始まりとされる「法楽焼」は、別名「海賊料理」。素焼きの法楽に小石を並べ、タイやエビ、サザエをのせて蒸し焼きにします。石が余分な水分を吸うので、味付けは塩だけで足ります。タイエビ

宇和海のフカとタチウオ

南予の宇和海では、太平洋から北上してくる魚が揚がるので、瀬戸内海とは違う魚がとれます。この土地で「フカ」と呼ぶホシザメは、家でもよく食べる魚。熱湯にさらして白くなった「フカの湯ざらし」に、季節のゆで野菜を添え、みがらし味噌で食べます。夏にはタチウオも揚がります。三枚におろしてゴボウに巻きつけ、炙りながら甘辛く焼くのが「太刀魚の八幡巻き」です。太刀魚

愛媛県での呼び名

呼び名一般には出典での土地の書き方
コズナアカアマダイ愛媛県宇和島・伊予
スナゴアカアマダイ愛媛県松山
ヒラヒラマサ三重県志摩市和具、京都府宮津、鳥取、愛媛県
オオグチガレイ(大口鰈)ヒラメ東北・関西、和歌山県串本、兵庫県明石市、広島県、徳島県、愛媛県宇和島、福岡県志賀島
ハゲカワハギ関西、和歌山県雑賀崎、高知県、愛媛県宇和島
マルハゲ(丸はげ)カワハギ大阪府、徳島県、愛媛県伊予市
グッテリサワラ愛媛県川之江
ゼンゴアジ10〜12cmの幼魚関東の市場、愛媛県宇和島市、高知県、大分県中津市
スクビサヨリ鳥取県米子、島根県松江・隠岐、愛媛県松山
トリガイ青柳愛媛県西条市、和歌山県和歌山市
ホンアナゴ(本アナゴ)穴子東京都・関東・愛媛県宇和島

愛媛県の食べ方・名産

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