初鰹(上り鰹)
別名 上りガツオ
北上する時期の、その年初めてのカツオ。脂が少なく、さっぱりした味わいです。食品業界では、漁獲の多い高知県の初鰹の時期(4〜6月ごろ)を、その年の初鰹としています。
高知県の初鰹の時期。港によってずれます。
かつお/Skipjack tuna (Bonito)
同じカツオでも、季節で味はまるで変わります。春〜初夏に北上してくる「初鰹」と、秋に南下してくる脂ののった「戻り鰹」。江戸っ子は初鰹に熱狂し、1812年には歌舞伎役者が1本3両で買った記録まで残っています。江戸時代に「刺身」といえば、表面をあぶったもの。今のたたきです。


旬は、初鰹(春〜初夏)と戻り鰹(秋)の2回。ただ近年は温暖化で初鰹の輪郭がぼやけ、年間を通して水揚げがあります。脂がのるのは、どちらかといえば秋。
旬 出回る時期



第6話と第7話は、前編と後編で「初ガツオ」です。
109巻は春から初夏の極上のタネにカツオを入れ、111巻の紹介文は、秋になって極上の旨さになった魚の筆頭にカツオを挙げます。春と秋、二つの巻に顔を出します。
96巻は、1冊の中に「ハツガツオ」と「戻りガツオ」の両方の題を収めています。
| 呼び名 | 土地 | 種類・メモ |
|---|---|---|
| マンダラ | 北陸地方、富山県新湊・四方・富山、新潟県出雲崎、北海道 | |
| マガツオ | 兵庫県豊岡市竹野、熊本県熊本市、鹿児島県種子島 | |
| ホンガツオ | 熊本県熊本市、長崎県 | 単に「カツオ」と言うとソウダガツオ類を指すことがあるため |
| ブエンカツオ(無塩鰹) | 鹿児島県枕崎 | 塩をしたカツオや乾物が基本だった時代に、生で食べられる新鮮なものをこう呼んだ |
| カチュー/カッチウ | 沖縄県本島・八重山・宮古 | |
| トサガツオ | 山口県萩市・長門市・阿武町 | |
| ヘソモタシ | 三重県志摩市大王町 | 「へそ」は心臓のこと |
| コヤツ/ビンゴ→ヤタ | 宮城県仙台 | 若魚がコヤツ・ビンゴ、成魚がヤタ |
| ハランボ | 高知県 | 部位名。腹の薄い部分。千葉・静岡ではハラモ |
| チチコ | 高知県 | 部位名。心臓。静岡県焼津ではヘソ、鹿児島県枕崎ではチンコ(漢字では「珍子」と書く) |