神奈川県
東京湾と相模湾にはさまれた神奈川は、900万人ほどが暮らす大消費地でありながら、海の幸の産地でもあります。三浦半島の先の三崎はマグロの港、湘南は生しらす丼の土地です。
三崎のマグロ
日帰りの相模湾
神奈川県での呼び名
| 呼び名 | 一般には | 出典での土地の書き方 |
|---|---|---|
| メジ(メジマグロ) | クロマグロ(本マグロ)小型 | 千葉・東京・神奈川、山形県鶴岡市、富山県高岡市 |
| バチ | メバチ(メバチマグロ) | 宮城県仙台、千葉県銚子、東京、神奈川県三崎、愛知県豊橋、高知 |
| トンボ | ビンナガ(ビンチョウマグロ) | 神奈川県、東京都、三重県、和歌山県、高知県室戸 |
| ソゲ→オオソゲ→ヒラメ | ヒラメ1kg以下をソゲ、2kgくらいまでを大ソゲ、それ以上をヒラメ | 関東(千葉県、東京都、神奈川県) |
| ゴッソリ | イサキ秋に定置網に大量に入る幼魚。一度に入りすぎて困る、の意味も | 神奈川県小田原市・真鶴町、静岡県伊東市 |
| スジイサキ | イサキ幼魚 | 神奈川県相模湾一帯 |
| クロブタ | イサキ成魚 | 神奈川県三崎 |
| アワモチ | カワハギ | 静岡県西伊豆、神奈川県小田原市・二宮町 |
| ゲバチロ | カワハギ | 神奈川県(三浦半島西部) |
| キンメ | キンメダイ | 千葉県銚子、東京、神奈川県三崎 |
| アカムツ | ノドグロ標準和名 | 千葉県金谷、東京都、神奈川県、富山県魚津、三重県志摩市、鹿児島県種子島 |
| シマイサギ | シマアジ幼魚。金色の縦縞が目立つため | 東京都、神奈川県三崎、新潟県寺泊 |
| ジンダ | アジ幼魚。開き干しにもする | 神奈川県小田原市 |
| マメアジ(豆鯵) | アジ | 東京都、神奈川県など日本各地 |
| セイロ | サヨリ | 神奈川県三崎 |
| シラス(白魚) | 生しらすカタクチイワシの稚魚 | 東京都、神奈川県、富山県、和歌山県 |
| シラガ | 太刀魚静岡県では幼魚 | 神奈川県小田原、新潟県、静岡県 |
| カンナクズ(鉋屑) | 太刀魚小さいもの | 神奈川県小田原 |
| シンイカ(新いか) | スミイカ(コウイカ)初夏から秋にとれる当歳の小イカ。 | 東京都・千葉県・神奈川県・兵庫県明石など |
| ボタモチ | スミイカ(コウイカ) | 神奈川県小田原市・二宮町 |
| ムギイカ(麦いか) | スルメイカ初夏にとれる小さな若いスルメイカ。 | 神奈川県相模湾周辺 |
| ハカリメ(秤目) | 穴子体側に並ぶ白い点が秤の目盛りのように見えることから。 | 東京都・神奈川県三崎・江ノ島 |
神奈川県の食べ方・名産
- カツオ神奈川北条氏綱が小田原で舟遊びをしていたら、舟にカツオが飛び込んできた。「勝つ魚だ」と喜んで、以後は出陣の酒肴にカツオを用いた、という話が残っています。結納品にも「勝男節(かつおぶし)」があるほどです。
- 甘鯛神奈川相模湾で甘鯛が釣りの対象になったのは、1980年代の後半からと見られます。それまでは冬のマダイ釣りの外道でした。
- イサキ神奈川小田原や真鶴の定置網には、秋に幼魚がごっそり入ります。それで呼び名が「ゴッソリ」。一度に大量に入って困る、という意味も込められています。
- カレイ神奈川マコガレイの学名の種小名はyokohamae。タイプ標本の産地が、横浜湾だったことに由来します。
- カワハギ神奈川船からカワハギを専門に釣るようになったのは、神奈川県の三浦半島から。小さな口で餌を削り取るように食べるので当たりが出にくく、餌だけ取られることも多い。その難しさが人気を呼びました。餌はアサリのむき身。秋が深まると、釣り宿の前でアサリをむく釣り人の姿が関東の風物詩になります。江戸和竿には「かわはぎ竿」まである。
- タイ神奈川神奈川県小田原市などでは、葬儀の精進落としにクロダイを使い、神式の葬儀にも供えることが多い。一方でマダイも、神式の葬儀に供えられます。
- アジ神奈川アジのたたきのルーツは、漁師料理の沖膾(おきなます)。全国に広まったのは1965年ごろです。新宿の高級料亭の板前が、小田原で漁師のたたきに感動して、自分なりに仕立て直したのがきっかけ。これでマアジの値段が跳ね上がった、という見方もあります。
- キス神奈川相模湾を代表するうまい魚のひとつ。年が明けるとすぐにシロギス釣りが解禁になります。この時期は水深30mほどの深みにいて、魚体を持つと冷たく感じるほど。5月ともなると浅場の釣りになり、引きも味もよくなる。
- 生しらす神奈川鎌倉の腰越あたりでは、しらすの燻製や、生きているうちに醤油だれに漬け込んだ「沖漬け」も作られています。
- イカ神奈川相模湾のあたりでは、初夏にとれる若いスルメイカを「ムギイカ」と呼びます。若いスルメイカがとれる時期が、ちょうど麦の収穫期と重なるから。
- シャコ神奈川首都圏でシャコといえば、横浜市金沢区の柴漁協(現・横浜市漁協柴支所)の「小柴のシャコ」でした。1980年代後半には、むき身で年約180万枚(約1,000トン)を出荷していたほどです。
- シャコ神奈川その小柴のシャコは、2000年代に入って激減しました。2005年には全面禁漁。いったん解禁してもわずかしかとれず、いまも漁獲ゼロが続いています。
- シャコ神奈川東京湾のシャコは、少なくとも江戸時代から使われてきました。当時は天ぷらダネとして珍重。ゆでてむき身に加工して売るようになったのは明治末期で、始めたのは神奈川・子安の仲買人です。
神奈川県の寿司ばなし
このページの出典(26件)
- 関東地方 神奈川県|うちの郷土料理(農林水産省)2026-09-30 閲覧
- クロマグロ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- メバチマグロ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- ビンナガマグロ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- ヒラメ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- イサキ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- カワハギ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- カワハギ - Wikipedia(Wikipedia)2026-09-25 閲覧
- キンメダイ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- アカムツ(ノドグロ)|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- シマアジ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- マアジ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- サヨリ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- カタクチイワシ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- タチウオ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- コウイカ(ハリイカ)|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- スルメイカ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- マアナゴ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- カツオ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- アカアマダイ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- マコガレイ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- クロダイ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- マダイ|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- シロギス|市場魚貝類図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- 鱚の昆布締め/シロギス(665貫目)|WEB寿司図鑑(ぼうずコンニャク)2026-09-25 閲覧
- 崩壊の危機に直面する沿岸漁業(5)シャコ(一般社団法人 楽水会)2026-09-25 閲覧